機関庫の前に並んだ車両を眺める来場者=埼玉県鶴ケ島市鶴ケ丘
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 軌道の狭い軽便(けいべん)鉄道の機関車が走る公園「ガーデンパーク」が9日、埼玉県鶴ケ島市にオープンした。開園初日は鉄道ファンや家族連れなど約1万5千人が訪れた。

 「KATO(カトー)」のブランドで知られるNゲージの鉄道模型メーカー「関水金属」(本社・東京)の新工場と鶴ケ島市の児童公園を一体的に整備した「官民公園」。緑地は英国風のナチュラルガーデンとして整備され、工場の外周約620メートルにレールが敷かれている。

 開園に合わせ、車両を保管する機関庫の前には、同社が収集した7両の機関車や客車などが並べられた。緑や黄色など鮮やかに塗られた車両には、「オリバー」「ビリー」といった名前が付けられている。

 注目を集めたのは、重量2・1トンの小さな蒸気機関車「オスカー」。汽笛を鳴らしながら、20メートルほどデモ走行し、来場者を沸かせた。祖母と訪れた駒木楓さん(8)は「機関車の音がポーと鳴るところが好き。めちゃ楽しかった」。

 車両は通常、機関庫に保管されており、見学できる。走行は安全面を考慮し、イベント時などに限定する。(永沼仁)

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