北朝鮮に拉致された横田めぐみさんが5日で60歳となるのを前に、母・早紀江さん(88)が3日、記者会見した。早紀江さんは、思い出の品を手に「めぐみちゃんが元気だと思うようにしなければ動けない。最後まで元気で生きていてください」と声を振り絞った。
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新潟市の中学1年生だっためぐみさんは1977年11月、学校から帰る途中で拉致された。それから今年で47年になるが、帰国を果たせないまま60歳となる。
早紀江さんは会見で「本当にむなしい。そういう思いを47年間も持ちつづけなきゃならなかった人生とはなんだったのだろう」と打ち明けた。ともにめぐみさんの帰国を訴えてきた夫の滋さんは2020年、87歳で亡くなった。北朝鮮が再調査を約束した「ストックホルム合意」から今年で10年になるが、日朝間の交渉も停滞したままだ。「現実とは思えないような思い」とも吐露した上で、「でも倒れちゃったら助けてあげられない」と言い聞かせるように語った。
会見には、めぐみさんとの思…