力投する東海相模の福田=2024年10月6日、横浜スタジアム、中嶋周平撮影

 【神奈川】県高校野球秋季大会(県高校野球連盟主催)は6日、雨で順延、継続試合となっていた準決勝2試合が横浜スタジアムであった。横浜と東海大相模がそれぞれ勝利し、決勝へ進出した。両校は26日から県内で開かれる秋季関東大会に出場する。敗れた横浜隼人と平塚学園は、関東大会に出場する3校目を決める代表決定戦に臨む。代表決定戦と県大会決勝はそれぞれ、7日午前10時と午後1時から同スタジアムで行われる。

 継続試合として六回表から再開された6日の準決勝第2試合。東海大相模の先発・福田拓翔(2年)が前日に引き続きマウンドに立った。

 「初めての継続試合でやりづらさはあった」。この日の立ち上がり、先頭打者に鋭い打球を飛ばされ、続く打者には右前打を許した。それでも、慌てるそぶりは見せなかった。

 背景には、エースとしての自覚があった。「投げるだけじゃなくて、チームを盛り上げる存在がエースだと思う」。その言葉通り、笑顔でチームメートに声をかけ、次打者を併殺に打ち取った。

 夏までチームを支えたエース・藤田琉生(3年)はもういない。「今年も良いピッチャーはたくさんいるが、僕がチームを引っ張る」と、背番号1を受け継いだ右腕は決意を新たにしている。(中嶋周平)

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