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観光客でにぎわう松本城。2023年度は約90万人が訪れた=2024年8月7日午後、長野県松本市、小山裕一撮影
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 長野県松本市が松本城の観覧料を値上げし、宿泊税を導入する方針を固めた。コロナ禍が明けて観光客数はV字回復し、円安でインバウンド(訪日客)も急増している。こうした需要の高まりを受け、市は観光資源の整備に向けた財源確保が必要と判断した。

 松本城の今の観覧料は大人700円、小・中学生300円で、今年度は約5億4千万円の観覧料収入を見込む。値上げについて臥雲義尚市長は定例会見で「来年4月を念頭に置いている」と述べた。値上げ幅については今後、関係部署と協議し、市議会に諮る。実現すれば2020年1月以来、5年ぶりとなる。

耐震補強などの財源に

 前回の値上げは天守の耐震診…

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