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IWC2024でゴールドメダルに輝いた「仁喜多津 純米吟醸酒 さくらひめ酵母」=水口酒造提供

 水口酒造(松山市道後喜多町)の「仁喜多津(にきたつ) 純米吟醸酒 さくらひめ酵母」が、英ロンドンで6月に開かれた世界最大級の酒類品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」(IWC)の「SAKE部門」純米吟醸酒の部でゴールドメダルを受賞した。

 水口酒造は1895年創業で、道後地区で唯一の造り酒屋。IWCは1984年に設立され、SAKE部門は2007年に設けられた。同社は21年から出品しており、ゴールドメダル受賞は2回目。同社によると、純米吟醸酒の部には319点が出品され、うち11点がゴールドメダルを受けた。

 受賞作は愛媛産のデルフィニウムの品種「さくらひめ」の花から抽出した「さくらひめ酵母」を使用。さくらひめの花を思わせる華やかな香りと、果実のようなジューシーさを感じさせる酒に仕上がった。うなぎのかば焼きやステーキなどに合うという。

 同社は「さくらひめ酵母を使い始めて2年目で受賞できたのは自信になる。酵母の特長をよく引き出せたと思う」と喜びのコメントを出した。(大村治郎)

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