市況

 16日の東京株式市場で日経平均株価は、前日より730円25銭(1.83%)安い3万9180円30銭で取引を終え、5営業日ぶりに反落した。特に半導体関連株が売られ、下げ幅が800円を超える場面もあった。

 15日の米ニューヨーク株式市場で、主要な株価指数がそろって下落した。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが業績の見通しを引き下げたことなどをきっかけに、半導体関連株を中心に売りが広がった。ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は1.01%下がり、半導体銘柄でつくるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5.28%下落した。市場関係者は「(ASMLの)予期せぬ発表が、楽観に傾いていた株式市場の向かい風になった」とした。主要企業でつくるダウ工業株平均、米大企業を幅広く網羅する「S&P500」も前日より値を下げた。

 東京市場でも流れは続き、取引開始から売り注文が先行した。半導体製造装置大手のレーザーテックが13.44%下落、東京エレクトロンが9.18%値下がりするなど、半導体関連株が大きく値を下げた。(杉山歩)

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