休場力士のチェック。西花道の奥にある「若者頭・世話人部屋」のホワイトボードに手書きされる=東京・国技館

 新番付発表から、本場所の初日まで2週間。続く本場所が15日間。千秋楽の翌日夕方に横綱審議委員会があり、さらに2日後に定例理事会がある。この1カ月間が相撲記者の主戦場だ。

 番付発表後、相撲記者は連日相撲部屋に行き、力士の調整ぶりを取材する。取材で得た情報やエピソードなどが、場所前の連載記事や場所中の大型記事に盛り込まれていく。

 新米の相撲記者だった僕が、「本場所に向けた準備期間」である朝稽古で親方衆から3日連続で叱られたことは、すでに触れた。

 ところが、本場所が始まって…

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