沖縄尚学―名護 六回表沖縄尚学2死一二塁、井上和流が2点適時三塁打を放つ=2024年6月23日、Agre北谷、大坂尚子撮影

 (23日、第106回全国高校野球選手権沖縄大会1回戦 沖縄尚学6―4名護)

 昨夏全国8強の沖縄尚学が苦しみながらも初戦を突破した。同点の六回、犠飛で勝ち越し、なお2死一、二塁。ここでエース入里凜に代わって登場したのが代打・井上和流だ。「チームの勢いをつけよう」と1ストライクからのスライダーを強振した。外野の頭を越える右中間三塁打で2点を追加。流れを引き寄せた。

 昨夏の甲子園はスタンドから見守った。好投手・東恩納蒼(現中大)らの活躍に「次は自分たちが」と胸を躍らせた。だが、初めてベンチ入りした今春の県大会は準々決勝で敗れ、沖縄大会のシードを逃した。「自分の走塁ミスで勝てなかった」

 身長167センチと小柄なこともあり、役割は代打と自負している。「試合の流れを読んで、いつでもいけるように準備するのが大事。代打で全試合に使ってもらえるよう、集中していきたい」。=Agre北谷(大坂尚子)

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