会合後、記者の質問の応じる日華議員懇談会の古屋圭司会長(右)=2024年5月31日午後3時41分、国会内、松山紫乃撮影

 親台湾の超党派でつくる国会議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)は31日、所属議員による台湾新総統の就任式への出席に関連して呉江浩・駐日中国大使が「日本の民衆が火の中に連れ込まれる」などと述べたことに対し、「常軌を逸した発言」と批判する抗議文を発表した。文書は古屋圭司会長(自民党)名で、呉氏宛てに同日付で送付したという。

 この日の国会内での会合でまとめた抗議文は日華懇の訪台について「古き良き真の友人である台湾との絆を深めるための友好親善で、中国を分断させる意図はない」と強調。呉氏の発言を「国交ある国の大使として甚だ不適切な表現」と断じ、中国側に「東アジアの安定に貢献」するよう求めた。

 日華懇は20日に行われた頼清徳(ライチントー)総統の就任式に合わせ、過去最大規模の31人の議員団を派遣。呉氏は同日の座談会で「中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば、日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」と述べていた。

 呉氏の発言に対し、林芳正官…

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