26日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発し、前日より1055円37銭(2.79%)高い3万8925円63銭で終えた。約3週間ぶりに終値で3万8000円台を回復した。前日の米国株式市場で半導体関連銘柄が上昇した流れを受けた。東京外国為替市場で、一時1ドル=145円台まで円安ドル高が進んだことも、輸出関連銘柄に追い風となった。
25日の米ニューヨーク株式市場では、米半導体大手エヌビディアなど、ハイテク関連株の上昇が目立った。26日の東京市場も取引開始直後から買い注文が先行した。半導体関連銘柄の東京エレクトロンとアドバンテストの2社で日経平均を計280円ほど押し上げた。
外国為替市場では一時、前日夕より1円超円安に振れ、1ドル=145円台をつけて約3週間ぶりの円安ドル高水準となった。日本銀行の早期の追加利上げ観測が後退し、低金利が続きそうな円を売る動きにつながった。円安が進んだことで、トヨタ自動車などの輸出関連銘柄の株価を押し上げた。(山本恭介)