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昨年8月の日米韓首脳会談後、共同記者会見に臨む(右から)岸田文雄首相(当時)、米国のバイデン大統領、韓国の尹錫悦大統領=2023年8月18日、米ワシントン郊外のキャンプデービッド、岩下毅撮影

 国家安全保障局(NSS)の秋葉剛男局長、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)、韓国の申源湜(シンウォンシク)・国家安保室長が25日、米ワシントンで会談した。3氏は北朝鮮兵のロシアへの派遣に「深刻な懸念」を表明した。日米韓の協力を今後も継続することや、3カ国の首脳会談の早期開催に向けて調整することも確認した。

 会談後に発表された共同文書で、3氏はロシアへ派遣された北朝鮮兵が「ウクライナとの戦場で用いられる可能性がある」と指摘。こうしたロシアと北朝鮮の軍事協力の進展が「ロシアの戦争による安全保障上の影響をインド太平洋にも拡大させるものだ」として、やめるよう求めた。

 また、会談では、昨年8月に日米韓首脳会談が開かれて以来の3カ国の協力の進展を確認し、「新時代を築く取り組みを今後何年にもわたり、制度化していく」ことを確認した。11月5日の米大統領選の結果にかかわらず、協力を続ける狙いがある。日米韓首脳会談の「できるだけ早期の開催」に向けて取り組むことでも合意した。

 北朝鮮兵のロシア派遣をめぐ…

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