「豊盃 純米大吟醸 最初で最後 30 2024」を解説する三浦酒造杜氏(とうじ)の三浦文仁さん(左)と三浦剛史社長、画面はラベルに揮毫(きごう)した吉幾三さん=2024年11月29日午前11時13分、青森県弘前市、江湖良二撮影

 「豊盃(ほうはい)」ブランドの日本酒を製造する青森県弘前市の三浦酒造はこのほど、原料米を30%精米して醸造した「豊盃 純米大吟醸 最初で最後 30 2024」を発売した。日本酒としては高額な税込み3万3千円(720ミリリットル)。「毎年『最初で最後』のつもりでつくり続けたい。ビンテージものとして楽しんでほしい」という。

 吟醸酒の精米歩合は60%以下、大吟醸は同50%以下とされる。「最初で最後 30」は159時間かけて30%まで精米することで、雑味のもとになるたんぱく質を少なくした。原料米は市内の農家が栽培し、水は岩木山の伏流水を使う。「後味がすっきりクリアで、フルーティー、コクもある。冷やしてヒラメの刺し身などあっさりめのおつまみと一緒に飲んでもらえれば」と杜氏(とうじ)の三浦文仁(ふみのり)さん(48)。

 三浦さんは「ワインをのむように、おしゃれなかたちでクリスマスや年末年始に楽しんで欲しい」と話している。

 五所川原市出身の歌手で、酒にまつわる歌も多い吉幾三さんがラベルの文字を揮毫した。720ミリリットル入りを1500本製造し、豊盃特約店の全国約110店で販売中。問い合わせは三浦酒造(0172・32・1577)。

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