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四国アイランドリーグplusの運営会社の馬郡健社長=2024年9月13日午後1時50分、高松市鍛冶屋町、和田翔太撮影

 野球の独立リーグ「四国アイランドリーグplus」が設立されて、今年で20年を迎えた。リーグ発足以来、日本野球機構(NPB)に輩出した選手は計86人(育成契約含む)にのぼる。日本初の独立リーグとして、NPBを目指す若者の受け皿となり、四国4県の地域活性化にも貢献している。2019年からリーグの運営会社(IBLJ)社長を務める馬郡健氏(45)に、リーグの現状を語ってもらった。

 ――設立から20年を迎え、昨年はリーグ史上最多の9選手がNPBに指名されました。

 経営的にはつらいときもありましたが、20年を迎えられて感謝の気持ちでいっぱいです。いろんな方々が努力してきて、20年続けてきたからこその実績。今は、「プロに行くなら四国アイランドリーグだ」という流れができつつあると感じます。今年は毎年12月に開催されているNPB12球団のジュニアトーナメントに四国からもジュニアチームを結成して出場します。これまで積み重ねてきた20年間の実績と、交渉のたまものです。

 ――社長になった経緯を教えてください。

 以前、オーナーだった鍵山誠さんとの出会いがきっかけでした。話を聞く上で、「やってみないか」と誘われ、自分のスポーツ経験と、電通時代に培ったスポンサー集めの知見などが役に立てるのではと感じました。もともと野球が好きだったこともあります。

経費の40%削減に成功

 ――社長就任後、具体的にはどんなことに着手しましたか。

 リーグを引き継ぐ前の201…

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