記者会見に臨む石破茂首相=2024年10月11日午後4時56分、ビエンチャン、内田光撮影

 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議のためラオスを訪問中の石破茂首相は11日、アジアの脱炭素化を進める「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」首脳会合に出席した。今後10年の行動計画を策定し、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量を算定・報告する仕組みを整備することで合意した。

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 AZECは日本主導の枠組みで、ミャンマーを除くASEAN9カ国と豪州、日本の計11カ国が参加。気候変動対策で先行する欧州を中心にルール作りが進む中、国ごとの事情を踏まえた「多様な道筋」で脱炭素をめざす。2022年に岸田文雄前首相が構想を打ち出し、石破政権も踏襲する。

 脱炭素分野でも電気自動車(EV)や再生可能エネルギーなどで中国が影響力を増しており、「日本が東南アジアでプレゼンスを確保する機会にする」(経済産業省幹部)思惑もある。

 共同声明には「脱炭素化をア…

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