シンガポールを訪問中の木原稔防衛相は1日午前、中国の董軍国防相と会談した。沖縄・尖閣諸島を含む東シナ海、フィリピンと領有権問題を争う南シナ海での中国の海洋進出をめぐり、木原氏は「深刻な懸念」を伝えた。

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 日中防衛相会談は昨年6月以来で、両氏による会談は初めて。木原氏は会談冒頭「日中間には東シナ海情勢など安全保障上、多くの懸念が存在する」と強調。一方、日中防衛当局間で率直な議論を重ねることの重要性も指摘した。董氏は「双方の防衛当局は、互いに脅威とならないとの政治的合意を具体的な政策と行動で実行に移すべきだ」と述べた。

中国の董軍国防相との会談に臨む木原稔防衛相=2024年6月1日午前9時52分、シンガポール、畑宗太郎撮影

 会談では、中国軍が5月下旬…

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