【福岡】日本新聞協会が募った「第31回新聞配達に関するエッセーコンテスト」で、北九州市の小学5年生、能美になさん(10)の作品「優しさのベール」が入選した。
毎朝、自宅に届いた新聞を取りに出るという能美さん。ある大雨の日、新聞が二重の袋に包まれていた。それは「万が一にも新聞がぬれないための配達員さんの工夫」だと気づき、「配達員さんの優しさのベールだ」と受賞作で表現。「雨の朝。私は前より優しくなれる。優しいベールをまとった新聞をそっと胸に抱いて」とつづった。
昨年は小学生部門で最優秀賞に輝いた能美さん。小学生部門を中学生・高校生部門と統合して「小・中・高校生部門」となった今回、上位10作品に選ばれたことに「昨年とはまた違ったうれしさがあります」。今後も応募を続け、将来は「文章を書く職業に就きたい」という。(小島達也)