財務省の看板=東京都千代田区

 政府は2025年度当初予算案について、一般会計の歳出総額を115兆5400億円程度とする方向で最終調整に入った。当初予算の規模としては23年度の114.3兆円を上回り、過去最高となる。社会保障関係費や防衛費、国債(借金)の利払い費が増えるという。政府はコロナ禍で膨張した予算規模の「平時化」をめざしてきたが、逆にふくらんだ。一方で税収増も見込めるため、新規の国債発行額は大きく減る。

 27日にも閣議決定する。24年度は112兆5717億円で、12年ぶりに減らしていた。25年度はそれより3兆円ほど増える見通しで、3年連続で110兆円を超す。

 歳出の約3割を占める社会保障関係費は、高齢化による自然増などで、24年度より5600億円多い38兆2800億円程度になる。防衛費は7500億円増の8兆6700億円程度で、初めて8兆円台を突破する。

 税収増などを背景に、地方交…

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