2024年11月27日、米ニューヨークで開かれた国連安全保障理事会の公開会合で発言するウクライナのキスリツァ国連大使=国連提供

 ロシアがウクライナを新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」で攻撃したことなどを受け、国連安全保障理事会は27日、緊急会合を開いた。ウクライナは、ロシアと北朝鮮の協力関係は国連安保理決議に反すると主張。北朝鮮がロシアに派遣した兵士を10万人に増やす可能性を指摘した。

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 利害関係国として出席したウクライナのキスリツァ国連大使は、データを紹介しながらロシアと北朝鮮の関係強化のリスクを訴えた。「北朝鮮は本格的に戦争に加わろうとしている。ロシアに派遣し1万1千人ほどいる兵力は、すぐに10万人にまで増やすことが可能だ」と述べた。昨夏ごろから、北朝鮮がロシアに供与した大砲やミサイルなどの兵器は「2万以上」と分析してもいる。

 武器提供などの見返りにミサイルや核兵器技術が北朝鮮に渡っている可能性があるとし、「すべての責任ある国々にロシアと北朝鮮に対する制裁圧力の強化などの対応を求める」と呼びかけた。

 米国のウッド国連代理大使も…

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