斎藤元彦氏が当選を確実にし、喜ぶ支援者ら=2024年11月17日午後8時4分、神戸市中央区、筋野健太撮影

 兵庫県知事選で再選した前職の斎藤元彦氏(47)はなぜ再び支持を広げることができたのか。政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏の影響はあったのか。これまで世論調査を元に独自の分析を続けてきたJX通信社代表取締役の米重克洋氏に聞いた。

――斎藤元彦氏の勝利をどう分析していますか。

 選挙の投票先を決める情報源として、マスメディアからユーチューブを中心とするネットへのメディアシフトが際だった選挙だったと言える。選挙中の当社の調査では、斎藤氏の支持層の半分程度がユーチューブから政治や社会の情報を得ていて、他の候補者よりも際だって高かった。

 7月の都知事選での石丸伸二氏や、10月の衆院選での国民民主党も同様で、ユーチューブで勢いのある候補は加速度的に支持を伸ばす傾向があり、斎藤氏はその最たる例になったと言える。

――なぜ斎藤氏はネットを通じて支持されたのですか。

 斎藤氏は演説が特別うまいわ…

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