文部科学省が、公立学校教員の給与制度に関するNHKの報道に抗議したことについて、盛山正仁文科相は24日の記者会見で、「(報道に)圧力をかけようということではない」と述べた。
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盛山氏は「我々が思っていることと違うような報道や事実誤認があった場合、これまでも何らかの形で(報道機関に)連絡をしている」と説明。「背景を含めてよくご理解をして報道していただきたいという要請だった」と述べた。
NHKの報道は、中央教育審議会の特別部会が13日、公立学校教員の給与増や働き方改革などを盛り込んだ「審議まとめ」を了承したことについてのもの。「定額働かせ放題とも言われる枠組みは残る」などと報じたことについて、文科省は教員の給与に関する現行の仕組みや経緯、背景について触れていないとして「一面的だ」とする抗議文をホームページに掲載した。
NHKは別の日に、審議まとめの内容や給与制度の背景について報じている。この点について問われた盛山文科相は、そういった報道は「(抗議をした)後だった」と述べた。
文科省の担当者は24日、報道陣に対し、抗議文のホームページへの掲載も含めて「適切だったと考えている」と説明した。