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春季キャンプでノックを受けるDeNAの牧秀悟=2025年2月3日、沖縄県宜野湾市
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 昨季の日本一・横浜DeNAベイスターズの主将、牧秀悟が連日の特守に取り組んでいる。3日は、大きさや重さの異なる複数のボールを使い、二塁に入った遊撃手を想定したトスを繰り返した。下半身を使った正確な送球を身につける狙いだ。

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 昨季は新人から4年連続の20本塁打を達成した一方、二塁手として両リーグ最多の18失策。「一番下手な自分がやらなきゃいけない。出る以上、迷惑はかけられない」

 田中浩康・1軍内野守備コーチから受けた助言は、焼き肉と一緒に出てくる「サンチュ」の例え。サンチュで肉をくるむように、捕球時は手のひら全体を使うような、柔らかいグラブさばきを心がけている。田中コーチは「焼き肉好きには(例えが)刺さったようだ」と話す。

 守備の課題を抱えるのは牧だけではない。昨季のチーム失策96、守備率9割8分3厘はいずれも12球団ワーストだった。三浦大輔監督も、キャンプでは守備力の向上をテーマに掲げている。

 昨季はリーグ3位からの下克上で日本一まで駆け上がった。「そういうのは過去の栄光」と牧。課題克服の先に、27年ぶりのリーグ優勝、そして日本シリーズ連覇を見据える。=宜野湾

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