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新聞を教材として活用するNIE(Newspaper in Education)に取り組んだ学校の実践発表会が19日、さいたま市内であった。小中高9校が2年間の取り組みや成果を発表した。
鴻巣南小(鴻巣市)の野本理恵教諭は、学年に応じた活用に取り組んだことを報告した。1年生は習った文字を記事の中からみつけて新聞に親しんでもらい、学年が上がるにつれて自分たちで新聞づくりを体験したり、インターネットと紙面のニュースを比べて双方のメリットやデメリットを考えたりした。
こうした取り組みの結果、学校が行った語彙(ごい)力調査で、言葉の正しい意味が理解できている正答率が6年生で69%から89%に上がったという。
このほかの学校の発表では、取り組みの成果として「よりよい社会のつくり手としての自覚を持ち、社会参画意識を高めることができた」(埼玉大教育学部付属中)、「数人ではあるが、生徒自身が新聞に触れて自分自身の学びを深めてくれていた」(八潮高)などの報告があった。