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折り鶴のお守り=東京都中央区、比嘉展玖撮影
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 1976年の夏、東京・日本橋の交差点で、6歳の女児が右折するトラックに巻き込まれて亡くなった。二度と同じような事故を起こさせない――。地元の母親らは半世紀近く、交通安全の祈りを込めた折り鶴のお守りをつくり、安全運転を呼びかけ続けている。

 「交通事故に気をつけて」

 今年9月20日午前、東京都中央区日本橋蛎殻(かきがら)町の交差点。集まった約70人が赤信号で停車中のドライバーに声をかけ、折り鶴をあしらったお守りを手渡していった。

 この活動は、地元の小学校の母親らでつくる「久松交通母の会」が年に2回行ってきた。今回で95回目になる。

 活動のきっかけは、近くの交差点で起きた事故だった。

 1976年7月下旬の早朝…

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