戦後80年を迎えるにあたり、政府は7日、軍人・軍属の遺族に計55万円の特別弔慰金を支給する法案を閣議決定した。今の通常国会での成立をめざす。
政府は戦後20年だった1965年以降、10年ごとに、軍人や軍属の遺族に特別弔慰金を支給してきた。支給額は前回の年5万円から5万5千円に引き上げる。今後10年分の計55万円を2回に分けて支給する。
対象は、軍人や軍属の遺族のうち、子どもやきょうだいら。恩給や遺族年金を受け取っている人は対象外となる。厚生労働省によると約57万人が支給対象の見込みだ。支給には自治体への請求が必要となる。
福岡資麿厚生労働相は7日の記者会見で「本年が戦後80年となる中で、先の大戦で国に殉じた軍人・軍属などのご遺族に対し、国として改めて弔意の意を表すものだ」と述べた。