2026年度以降の学生募集の停止を決めた愛知文教女子短大=2025年3月13日、愛知県稲沢市稲葉2丁目、嶋田圭一郎撮影

 学校法人足立学園(愛知県稲沢市)は、運営する愛知文教女子短期大学(同)について、2026年度以降の学生募集の停止を決めた。定員割れによる赤字経営が続き、18歳人口の減少や女子学生の4年制大学志向も見越して「発展的に存続させていくのは困難」と判断した。

 12日の理事会で決め、法人の足立誠理事長らが13日に記者会見し、説明した。24年度は学生数が幼児教育、生活文化の両学科に計227人で定員の47%。赤字額は1億7千万円に上ったという。25年度も学生数は定員の43%の197人にとどまり、1億4千万円の赤字が見込まれている。足立理事長は、募集停止について「やむを得ないと判断した」と語った。

 1951(昭和26)年設置の稲沢女子短大を前身とし、建学の精神に「生涯生き甲斐(がい)ある幸せな生活を送ることができる女性を育てる」を掲げ、最近は子どもの食物アレルギーなど食に関する教育に力を入れていた。法人は、他に愛知文教大、短大付属の3幼稚園(ぶんきょう、一宮ひがし、はぎわら)を運営している。

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