宮城県

 宮城県東部保健福祉事務所(石巻市)は13日、職員が台車で運んでいた個人情報を含む書類が強風で飛ばされ、一部をなくした可能性があると発表した。

 事務所によると、職員1人が13日午前10時50分ごろ、事務所の入る石巻合同庁舎から庁舎外の保管場所に、厚さ20センチほどの書類計12束を台車で運んでいたところ、強風にあおられ台車が転倒。その衝撃で書類を縛っていた紙ひもが緩み、一部の書類が強風で敷地内外に飛ばされたという。

 数百メートル離れた場所まで飛ばされた書類もあり、職員十数人で大半は回収したが、一部を紛失した可能性があるという。

 書類は2019年度の指定難病医療受給者の氏名や住所、病名などが載ったもので、専門業者に処理を委託するため、14日までに保管場所に運び込むよう職員に指示を出していたという。

 事務所は、書類を見つけた場合には、疾病対策班(0225・95・1430)に連絡するよう呼びかけている。

 気象庁によると、当時、石巻市では暴風雪警報が発令され、午前11時は秒速13・8メートルの強風だった。この日は県内各地で強風が吹き荒れ、大崎市と塩釜市では2月の観測史上最大の風速を記録した。

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