仕事納めは12月29日でした。春に発売する水曜どうでしょうDVDの最終チェックをやっていたんです。「年末ギリギリまで忙しいですね」とお思いの方もおられましょうが、単にギリギリまでやらなかっただけなんですね。

 年末で人影のない静まり返った広いフロアに1人でいるというのは、なんだか世間から取り残されたような感じになります。昼下がり、いつもは夕方番組のスタッフたちが一番せわしなく動き回っている時間帯に誰もいない。向こうの部屋に明かりが漏れているから誰かいるのかもしれないけど、人の気配は感じられない。この感じ、私は好きなんです。自分のペースで仕事ができますから。

 夕方、仕事を終えて地下街を抜けて駅に向かう。途中、デパートの食品売り場に寄ってみると年末の買い出しでごった返している。その合間をゆっくりとした足取りで、洋菓子のショーウィンドーなんかを眺めながらぶらついて、でも何も買わずに地下鉄に乗って家路に向かう。乗客はみな大きな紙袋を下げている。年末のこの感じ、好きです。

 30日は近くのスーパーに出…

共有
Exit mobile version