みなさん、こんにちは。今年のノーベル平和賞に日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が決まりました。これは、核戦力をひけらかしながらウクライナ侵略を続けるロシアに対する強い批判だと言えるでしょう。
ノルウェー・ノーベル委員会が受賞者を発表したのは日本時間の10月11日午後6時のことでした。私は、その瞬間を伝える生中継の映像を、社説を担当する論説委員の同僚たちと共に、かたずをのんで見守っていました。
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生中継を注視した理由は、もちろんこれが私たちにとって大変に重要なニュースだからなのですが、それだけではありません。発表からわずか2~3時間のうちに、翌日の朝刊に掲載する記事を仕上げなくてはいけないという、時間的な制約も大きな理由です。
発表を聞いてから書き始めたのでは間に合いません。そこで私たちは毎年、事前に有力な受賞候補を想定して、原稿の素材となる材料をたくさん用意した上で、発表を待ちます。
今年の本命は、なんといって…