4日に行われた本会議=2024年10月4日午前10時57分、茨城県つくば市役所、鹿野幹男撮影

 茨城県つくば市議会は4日、五十嵐立青市長(46)が提案していた、自身の退職金の金額をインターネット投票で決める条例案を可決した。前例のない提案だけに、賛否が二分し、同数に。議長が賛成の立場で裁決し、可決された。

 条例案は、11月16日に任期満了を迎える五十嵐市長の業績を、市民が0~100点の間の11段階で評価する、というもの。

 退職金の算出根拠となる任期満了日時点の給与月額に、市民評価の平均点を反映するよう改める。8月26日、五十嵐市長が公表し、9月議会に提案していた。

 投票はスマートフォンで行う。有効な電子証明書を備えたマイナンバーカードと、生活情報を発信する市のアプリ「つくスマ」のダウンロードが必要だ。

 市民が時間や場所を選ばず直接、市政に評価を反映できる利点がある、とされる。その一方で、マイナカードやスマホを持っていない人は投票できない。公平性の観点などから反対の声も強く、9月17日にあった総務文教委員会では賛否が同数に。木村修寿委員長の裁決で否決されていた。

 この日の本会議では24人が採決に臨み、再び賛否が同数に割れた。五頭泰誠議長が賛成の立場で裁決し、可決された。

市長選と市議選のネット投票は見送られた

 もともと市は2022年4月…

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