![](https://i0.wp.com/imgopt.asahi.com/ogp/AS20250205002514_comm.jpg?w=1200&resize=1200,0&ssl=1)
国内外で活躍する劇作家・演出家の市原佐都子が、日本、韓国、香港の俳優らと共に新作を創造する。タイトルは、子猫を意味する「キティ」。パパとママとペットと暮らす「女の子」である主人公の「ねこ」が、性やジェンダーを巡る家庭や社会のゆがみに遭遇していく。
市原はテーマを探す段階で、韓国での性売買を巡る状況を取り上げた書籍「性売買のブラックホール」(シンパク・ジニョン著)を読み、強い関心を持った。現地を訪れ、著者などを取材した。性売買の当事者を支援している人たちの中にも、異なる考えがあることを知り、「完璧な答えがない」と感じたという。
「この状況に対して『こう思う』という作品をつくるのは、私の仕事じゃないんだろうと思った。自分の視点で気になったことを、飛躍させることを意識しました」
性売買が行われている地域で…