出雲村田製作所の製品を紹介するラッピングが施されたテーブルの前に立つ谷口育男社長(右)と大谷浩学長=2024年12月16日午後2時21分、松江市、垣花昌弘撮影

 島根大学の施設などに愛称を付けられる「ネーミングライツ」のパートナー(命名権者)第1号に、出雲村田製作所(島根県出雲市)が選ばれた。松江キャンパス(松江市)にある付属図書館1階のスペース「ラーニングコモンズ」が「muRata Learning Commons」と命名され、16日に除幕式があった。

 学生が自由に勉強や打ち合わせに使っているスペースで、59席あり広さは129平方メートル。テーブルには、同社が製造する電子部品のコンデンサー、同社の仕事の内容、「学生の時にやっておけばよかったこと」など島根大出身の社員に聞いた言葉を紹介するラッピングが施されている。期間は3年間で、命名権料は非公表。

 同社従業員5430人のうち島根大卒業生は約180人という。除幕式で大谷浩(ひろき)学長が「学生が多く利用する施設。出雲村田製作所の認知度のさらなる向上に寄与し、県内就職率の向上にもつながると期待している」。谷口育男(やすお)社長は「我々にとってもネーミングライツ事業は初めての取り組み。教育、研究環境の充実、産学連携の促進につながれば」と述べた。

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