写真・図版
二回の守りで、マウンドに集まって2番手の山口⑥を励ます壱岐の選手たち=2024年10月28日午後1時14分、大分市・別大興産スタジアム、酒瀬川亮介撮影

 (28日、九州地区高校野球大会準々決勝 壱岐2―9エナジックスポーツ)

 長崎大会準優勝で九州大会に進出し、1回戦も快勝した壱岐(長崎)が、エナジックスポーツ(沖縄)にその勢いを出足で止められた。

 一回にエース浦上がつかまる。二塁打2本を含む3安打と盗塁、野選も絡んでたちまち3失点。1死を取っただけで降板した。「テンポよく投げるのが持ち味だが、それをさせてもらえなかった」と浦上は話す。

 坂本監督は「浦上は不調ではなかった。追い込んでコースを突いてもしっかり振ってきた」と力の差を痛感していたが、「甲子園レベルのチームと試合ができたのはいい経験」。9点差から1点ずつ追い上げるなど粘りも見せた。

 人口およそ2万4千人の離島の中学生が集まり、「壱岐から甲子園」を合言葉に練習を積み重ねてきた。「壱岐に帰って、みんなでもう一回話し合って、冬の練習をやって春(の九州大会)に戻ってきます」と主将でもある浦上は話した。(酒瀬川亮介)

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