俳優、タレントの西田敏行さんが、76歳で死去した。半世紀以上にわたって幅広い分野で活躍した希代の才人の突然の訃報(ふほう)に、各界から悼む声が相次いだ。

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 西田さん主演の「学校」シリーズや「釣りバカ日誌」シリーズを手がけた山田洋次さんは「喜劇のヒーローを演じる役者をぼくたちは失った、という喪失感の中にいます」とコメントを発表した。「学校」シリーズは「企画の最初の段階から西田さんをイメージにおいていたし、彼なしにはつくれなかった」とし、「釣りバカ日誌」シリーズについても「この人がいなかったら、成り立たなかったはず」と振り返った。「いくつになっても福島弁の抜けない、懐かしい人柄。小太りの肉体・響きの豊かなバリトンの声、愛嬌(あいきょう)のある目元、ヨーロッパではこういう役者をクラウンというそうだが、あの姿がもう見られない。偉大な日本のクラウンが去ってしまったことを私は心から悲しく思っています」と追悼の声を寄せた。

「釣りバカ日誌18」の岡山県内でのロケを終え、あいさつする西田敏行さん=2007年、岡山県笠岡市神島、青木耕治撮影

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