山火事現場を前に消火活動を指揮する消防隊員ら=2025年1月21日午前11時56分、山梨県笛吹市、棟形祐水撮影

 山梨県笛吹市と甲府市境付近の山林で18日に発生した山火事は、発生から3日が過ぎた21日午後6時時点でも鎮火に至っていない。この日の昼時点で煙は数カ所から上がっており、火勢は収まりつつあるという。この日の消火活動は夕方に打ち切られた。

 消防によると、20日午後5時時点で約42ヘクタール程度が焼けたとみられる。21日は朝から消防隊員らが入山し、落ち葉を掘り返してくすぶっている火を消した。昼ごろからは自衛隊ヘリによる散水を開始した。

 現場は、笛吹市春日居町鎮目の大蔵経寺(だいぞうきょうじ)山の山頂の北約1.2キロの甲府市境の尾根付近。火は尾根を挟んで両市側に燃え広がった。21日昼に甲府市側の現場を訪れると、斜面1カ所で白煙が上がっており、上空からヘリが散水していた。

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