
岩手県大船渡市の大規模な山林火災で、被害を受けたり避難したりした地区の生徒が通う同市赤崎町の東朋中の卒業式が13日、同中で開かれた。なおも避難を続ける生徒たちは式の後、無事に式ができた喜びと被災した悲しみを語った。
全校生徒104人のうち91人が避難を経験し、同中が避難所になった時期もあった。生徒がいる時間帯に火が迫ったため、学校から緊急避難した経験を持つ。
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発災後、3年生は集会施設や近隣の学校で学習指導を受けながら、高校入試にのぞんだ。赤崎町の池田駿さんは「まさか避難所から試験場に行くとは思わなかった」と振り返った。
3年生33人のうち7人が今なお、自宅が焼失したり、ライフラインが復旧していなかったりしていて、避難所や親類宅などで避難生活を続ける。
赤崎町の袖野友愛(そでのゆ…