移送のため、奈良西署を出る山上徹也被告=2023年2月14日午前10時14分、奈良市、白井伸洋撮影

 奈良市で2022年7月、安倍晋三元首相が銃撃された事件で、殺人などの罪で起訴された山上徹也被告(43)の第3回公判前整理手続きが26日午前、奈良地裁であった。関係者によると、山上被告は前回に続き、手続きに出席したという。

 午前10時過ぎからの手続きを前に、地裁は駐車場の利用を一部制限し、入庁者には所持品検査を実施した。手続きは非公開で、裁判官、検察官、弁護人が争点を絞り、法廷で調べる証拠を整理する。約10分で終了したという。次回期日は未定。

 山上被告は今年1月の第2回から手続きに出席している。弁護人によると、昨年6月の第1回から出席する意向だったが、当日に不審な段ボール箱が地裁に届き、急きょ中止に。同10月に延期された際は、「騒ぎを避けるため」に欠席した。(仙道洸、佐藤道隆)

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