少数与党の下で開かれた臨時国会の大きな変化は、野党が委員長ポストを握る委員会が増えたことだ。中でも、衆院予算委員長のポストは30年ぶりに野党の手に渡った。
予算は国政のあらゆることに関わるため、予算委には首相や閣僚が出席し、テレビ中継されることも多い。不祥事や疑惑の追及もある。審議を差配する委員長ポストは、政権の命運を左右することさえある重要ポストといえる。
その予算委員長に就任したのが立憲民主党の安住淳氏。与野党で国会対策を長年担ってきた。
変化の兆しはすぐに見られた。自民党派閥の裏金問題に関し、野党議員が求めた安倍派の会計責任者（当時）の参考人招致について「理事会で速やかに協議する」と応じた。実際、参考人招致について、当日の理事会で協議した。
衆院選前の予算委では自民党…
