大相撲の春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした、尊富士(たけるふじ)関(25)。そのスピードと負けん気を受けつぐ、小さな後輩が青森にいる。小学4年生の花田優虹(ゆに)さん(9)だ。133センチ、24キロ。あこがれの先輩は自分の体重の約6人分もあるけど、少しでも近づこうと稽古に励んでいる。
花田さんが入門しているのは、青森県つがる市の「つがる旭富士ジュニアクラブ」。尊富士関が小中学生のころに通った相撲道場だ。
今のメンバーは小中学生の計6人。花田さんは唯一の女子で、最年少。体も一番小さい。
でも、尊富士関の取り口を思わせる、二つの持ち味がある。
一つは、俊足を生かした速さ…