富士山は10日、登山シーズンを終えた。登山者の約6割が利用する山梨県側の吉田ルートでは今季、「通行規制」が導入され、過度な混雑を招く原因となっていた「弾丸登山」が激減したとみられ、登山道の風景が大きく変わった。
「5、4、3、2、1、ゼロ」。吉田ルート5合目では午後4時、係員のカウントダウンでゲートが閉鎖された。日帰り登山者の通過は締め切られ、山小屋への宿泊予約を済ませた人のみを日付が替わるまで通す運用となった。
県は今季から、夜通しで一気に頂上を目指す「弾丸登山」を防ぐため、5合目にゲートを設置。午後4時~午前3時に閉鎖し、1日4千人とする登山者の上限を設定。通行料2千円の徴収も始めた。
5合目の事業者「売り上げ減っても、長期的にはプラス」
6合目で登山者を数えている…