写真・図版
宝塚大劇場=兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)は27日、劇団員の女性(当時25)が亡くなって1年になるのを前にコメントを出した。

 「歌劇団の関係者が安心してより良い舞台作りに専念できるよう、また、お客様により良い公演をお届けできるよう、組織や体制、仕組みを整えていくことが責務だと考えています。現在進めている改革に継続して取り組んでいきます」と、広報担当者が宝塚大劇場に集まった報道陣を前に読み上げた。

 宙(そら)組に所属していた女性は、公演期間中だった昨年9月30日朝、宝塚市内で倒れて亡くなっているところを発見された。歌劇団は今年3月、先輩劇団員らによるパワーハラスメントや過重労働があったことを認め、遺族に謝罪した。パワハラや長時間労働の再発防止策も発表し、時代にそぐわない慣習の見直しなど歌劇団内の組織風土の改革を進めている。

共有