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夏休み明けから登校しない選択をした静岡県の小2男子が1年生の時に書いていた連絡帳。時間内に書き終わらず、時間割は最初の一文字のみ書いていた=静岡県の女性提供
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 「学校へ行きたくない」。わが子からそう言われたら――。朝日新聞EduA「読者ミーティング」(https://www.asahi.com/edua/article/15388431)で先月、体験談を募ったところ、約30件の声が寄せられました。その一部を紹介するとともに、学校や家庭以外にある子どもの居場所の現状を探りました。(EduA編集部 川口敦子、森泉萌香)

  • EduA読者ミーティング 「わが子に『学校へ行きたくない』と言われたら」

【まなviva!】(まなび場)

幼い子から人生のベテランまで。「学ぶ」をとりまく喜怒哀楽や最新事情を伝えます。

 静岡県に住む40代の女性は、夏休み明けから学校に行かないことを選んだ小学2年生の息子と、新たな居場所を探しているところだ。

 息子は発達に凸凹がある。字を書くことが苦手で、板書を時間内に書き写せず、書き取りの宿題も苦痛だった。また、複数の指示が同時に出ると、混乱してしまう。「学校へ行きたくない」と泣き、悪夢にうなされることもあった。1年生の秋、自閉スペクトラム症と診断され、通級指導教室への入級を申請した。

「なんで来ているの?」 つらかった言葉

 迎えに行くと同級生たちから…

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