SOSフィルターが表示された画面。相談先や気持ちが少しでもやわらぐ方法などが紹介されている=島崎周撮影
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 子どもたちの「生きる」を支えたい――。子どもたちが深刻な悩みに関連する言葉をネットで検索した場合に、画面に相談窓口やセルフケアの情報を表示する「SOSフィルター」を、自殺防止に取り組むNPO法人「OVA(オーヴァ)」が開発した。学校で1人1台支給されているタブレット端末への導入をめざし、全国の教育委員会に対して今月から無償で提供する。

 SOSフィルターを導入すると、あらかじめ登録された言葉を検索した際に、悩みに即した情報をまとめたポップアップが画面に表示される。

 例えば、「気持ちが少しでもやわらぐ方法」として、「家族や友達に話してみる」「気持ちを書き出す」「休みをとってみる」といった選択肢を示す。

いじめや性暴力に関する約4800のキーワードを登録

 昨年11月に、自殺に関連する935の言葉を登録した試作版を製作。今年3月末まで、中高一貫校で生徒たちが使う端末で試験的に導入した。

 生徒計約980人に対し、フ…

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