臨床心理士として性被害者の支援にかかわる斎藤梓・上智大准教授=2024年5月10日、東京都千代田区、島崎周撮影

 子どもの時に性暴力を受けた人が、早い段階で適切な治療を受けられず、その後に深刻な影響が出るケースがある。

 臨床心理士として性被害者の支援にかかわる斎藤梓・上智大准教授(心理学)は、「子どもは心身の発達途上であるからこそ、性被害に遭うと、健全な発達が阻害されるなどの甚大な影響が出る可能性がある。早期の治療はより重要となってくる」と話す。

 子どもがこれまで築いてきたもののほか、これから得られたはずのものが失われてしまう可能性があると指摘する。

「失うものがもっと少なくて済んだ」

 関わってきた性被害者からは…

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