写真・図版
子どもたちがマインクラフトで作った丸の内を映した拡張現実で、ポーズを取るタツナミシュウイチさん(中央後ろ)=2024年8月12日、東京都千代田区、マインクラフトカップ運営委員会提供

 仮想空間に建物や街をつくって遊ぶ、子どもにも人気のオンラインゲーム「マインクラフト(マイクラ)」を、学びの場で活用する動きが広がっています。教育的な意義や、大人が気をつけるべき点について、「プロマインクラフター」で、東京大学大学院客員研究員のタツナミシュウイチさんに聞きました。

 ――マイクラの人気の理由は。

 マイクラは15年ほど前、パソコンやゲームが好きな大人たちが遊ぶブロックゲームみたいな感じで、世の中に出てきました。その後、家庭用ゲーム機に移植されたり、インターネットの動画共有サイトで実況動画がはやったりして、子どもたちの間にも広まっていきました。

 遊び方がある程度決められているゲームと違い、マイクラは何でも自由にできます。建物やキャラクター、世界すらも、思いのままにつくれてしまう。子どもたちの目には、特に魅力的に映っているようです。

 子どもって、何かを自由につくるのが好きですよね。小さい子が砂場でいろんなものをつくって遊ぶのと同じように、大人の制限を受けず、ルールに縛られることもない。自由につくって遊べるのが、人気の理由だと思います。

 ――教材化した「教育版マインクラフト」の活用が広がっています。その教育的意義とは。

 まず、子どもたちの創造性を…

共有