長野県塩尻市で2021年、妻を殺害したとして殺人罪に問われた元長野県議の丸山大輔被告(50)に対する裁判員裁判は23日に判決がある。直接的な証拠がない中、検察側は間接証拠を積み重ね、「身勝手な動機に基づく計画的な犯行だ」と主張し、懲役20年を求刑している。一方の弁護側は一貫して無罪を主張している。
起訴内容は、2021年9月29日午前1時44分ごろ~同3時4分ごろ、酒造会社の事務所を兼ねた自宅で妻の希美さん(当時47)を窒息死させたというもの。
丸山被告は当時2期目の現職県議で、事件は議会の会期中に起きた。弁護側は事件が起きた時間帯、「被告は長野市の議員用宿舎にいた」と訴えている。宿舎と自宅は直線距離で60キロ以上離れている。
裁判は長野地裁で10月16日に始まり、公判はこれまで18回に及んだ。証人尋問には、妻とは別に被告が交際していた女性や現職県議など21人が出廷した。
検察側は「女性関係が動機」と主張
検察側は論告で、宿舎と自宅…