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兵庫県福崎町の町立福崎東中学の3年生が美術の時間を使って町にちなんだお土産のパッケージデザインを考案し、実物も作った。町は生徒たちが手づくりしたパッケージを町観光協会に紹介し、実際のお土産に使えないか提案するという。
学校によると、生徒たちは昨年9~12月に「福崎のおみやげ」をテーマに地域の魅力が伝わる商品と、そのパッケージデザインを考えた。実際に売っているお土産を買って参考にしたが、基本的にお土産そのものを一から発案するかたちで箱なども作ったという。
町名産のもち麦の加工品や、町出身で民俗学者の柳田国男にちなんだもの、妖怪など個性的なデザインが集まった。カッパの好物であるキュウリのようなものを使った、カッパを釣るための釣り具をイメージした作品もあった。
チョコレート味のもち麦の菓子の箱をデザインした前田美緒さんは「たくさんの人の目にとまるようお菓子を自宅の庭の小石を使って表現しました。福崎のいいところを詰め込んだので実現したらうれしい」と話した。
パッケージデザインは、一部が同町西田原の辻川観光交流センターで4月6日まで展示されている。