奈良市は2月3日から、市役所などの窓口と電話の受付時間を45分間短縮し、「午前9時から午後5時」に変更する。現在の受付時間(午前8時半から午後5時15分)は職員の勤務時間と同じ。準備や片付けで時間外勤務が発生しやすい環境にあり、働き方を見直すという。窓口以外でできる行政手続きが普及したことも後押しした。
短縮するのは、市役所や水道事業を扱う企業局、各地の行政センターや出張所、はぐくみセンター。文化・スポーツ施設や図書館、公民館の利用時間は変わらない。
現在の受付時間では、職員の勤務時間がそのまま来庁者対応と重なる。市は必ずしも時間外勤務が発生するわけではないとしているが、ある課では、端末を立ち上げるために早めに出勤したり、来庁者対応後の片付けで定時を超えたりすることがあるという。
一方で、市が昨年4月に来庁者対応の多い計9課で行った調査では、短縮対象とする朝夕の時間帯に窓口を利用したのは全体の約4・4%と1割に満たなかった。
コンビニやスマホでできるように
市民が窓口に出向かずに行政…