天皇、皇后両陛下は10日、東京・丸の内の東京会館であったヘルシー・ソサエティ賞の授賞式に出席した。健全な社会を築くために活動した人々をたたえる賞で、20回目となる。
天皇陛下は「他者を思いやり、社会に貢献する活動が、今後さらに広がっていくことを希望いたします」と述べた。
能登半島地震で被災した石川県七尾市で、入院患者の医療の確保に奮闘した神野(かんの)正博医師や、国内外で助産師の知識や技術の向上に貢献した堀内成子(しげこ)・聖路加国際大学学長ら6人が受賞した。神野医師はスピーチで、「災害でも医療を止めないと職員一丸となって活動した。受賞を励みにしたい」と話した。(河崎優子)