会見する母親の松波千栄子さん(中央)と代理人の弁護士=2024年6月6日、大阪府泉佐野市、田中章博撮影
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 2022年3月に大阪府泉南市立中学1年の男子生徒(当時13歳)が自死した問題で、母親が6日、市内で代理人の弁護士とともに記者会見を開いた。自身と亡くなった息子の実名を明かしたうえで、自死を調査した第三者委員会の報告書でいじめなどへの学校側の不十分な対応が指摘されたことに対し、「事実を認めてほしい。(学校が)子どもの安心する居場所として守れなかったのは問題だった」と語った。

 母親は松波千栄子さん(50)で、亡くなったのは次男の翔さん。第三者委は5月31日に報告書を公表し、学校で翔さんがいじめを受けたと認定した。さらに学校の対応は不十分で、それに対する不信感や、将来への不安などが重なって自死の背景となった、などと指摘した。松波さんは「学校側の不適切な対応でいじめが発生し、その後の対応も悪く、最悪なケースになってしまった」と話した。

 報告書の公表から3日後、市…

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