カンサイのカイシャ ここがオモロイ!

 神社仏閣に使われる御簾(みす)などを100年以上つくり続け、伝統的な技法を受け継いできた「井上スダレ」(大阪府河内長野市)が、スケートボードのコースをつくり始めました。スダレの会社が、なぜ? 紺色のキャップをかぶった社長に聞きました。

写真・図版
スケボーコースの前に立つ井上義弘さん=2024年9月18日午後3時42分、大阪府河内長野市、岡田真実撮影

「スケボーコースってつくれる?」

 5代目社長の井上義弘さん(53)から2枚の名刺を受け取った。一方にスダレ、もう一方には「SKATE」の文字。

 井上さんはもともと大のスケボー好きだという。10代のころからスケボーに乗り、大人になっても子どもを連れてスケボーパークへ通った。

 2015年のことだ。パークを運営する知人から相談を受けた。「井上さんのところでスケボーコースってつくれる?」

 知人が井上さんを頼ったのは…

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